NETGEAR(ネットギア) AirCard AC785 AC785-100JPS レビュー【感想】
試行錯誤を繰り返して、都内の帯域が混雑している地域で使い倒して、ようやく設定項目が落ち着いてきたので、NETGEAR(ネットギア) AirCard AC785 AC785-100JPS のレビューを書いてみた。長文なので結論から先に。
長所
短所
- カタログスペックが分かりやすく見劣りしている
- 設定ミスを自己解決できない人には厳しい自由度の高さ
- 手厚いサポートが必要な人はNECがオススメ
自分の使い方や通信環境に合った設定ができると快適に使える端末。以降で長所短所を深掘りしていく。
製品情報
ユーザーマニュアル
http://www.netgear.jp/support/manual/AC785/AC785-100JPS_UM_JP_21Aug15_low.pdf
【長所】
★WiFiレンジ機能でバッテリー長持ち ( 公称10時間＋3時間くらい )
WiFiの出力レンジを下げてバッテリー寿命を延ばす「WiFiレンジ機能」が初期設定されていて、3560mAhの大容量バッテリーを持つ Pocket WiFi GL06P が 10～11時間でバッテリーが上がったのに対し、 2000mAh の AirCard AC785 で同じ場所、同じ使い方をして13時間は余裕で持つ（個人の感想）。
泳ぎ続けていないと死んでしまうマグロ（笑）のように、通信し続けていないと死んでしまう中毒患者を自覚しているならば、普段通りに使って時間計測して、補助バッテリーの購入を検討したほうがいいかも。
情報漏洩が心配で心配で心配で心配で仕方ない強迫性障害（＝潔癖症）の人も安心。
★日本語と英語の表示切り替えが可能
良くも悪くも日本国内に特化したATERMはこれができない。海外に持って行くと日本語表示のみは不利でしかない。英語は必要最低限の世界共通語。
★1AのACアダプターが標準
2.4Aの高アンペアの社外品ACアダプターを使うと、急速充電できていい感じ。
【短所】
★カタログスペックが分かりやすく見劣りしている
カタログスペック的に不利な情報なので、ユーザーマニュアルにわざと掲載していないのだと思うが、5GHzではW52(36, 40, 44, 48)しか選べない。W53とW56のチャンネルが選べない。W58は日本で使えない（2016年3月時点）ので選べない。
ここから根拠のない推測。
このWiFiルーターは2015/6/9以前に生産されたDFS(Dynamic Frequency Selection)非対応の米国向けWiFiルーターのようで、DFS対応が義務付けられている日本の技適マークを取得するために、DFS実装不要なW52しか選べないように制限したような印象を受けます。
根拠のない推測終わり。
WiFiルーターとクライアント(PC、スマホ、タブレット)間の無線LAN通信の対応チャンネル数は、たくさん選べるに越したことはないけれど、少なくても困らない。
W53とW56に実装必須のDFS対応を簡単に説明すると、気象レーダーなどからの干渉波を受信したら、60秒間通信を切断して、別のチャンネルに切り替わる機能。ユーザーには何のメリットも無い。
W52が合法でない台湾で5GHzを使うのは心配だ…みたいな心配をする強迫性障害（＝潔癖症）の人は、2.4GHzに切り替えるべし。日本で違法なW58を知らずに使っている訪日外国人はいると思うし、ブーストアップで迷惑を掛けなければ別にいいんじゃね？と、個人的には思う。
★設定ミスを自己解決できない人には厳しい自由度の高さ
細かく設定できる反面、自分を取り巻く周囲の環境を考慮しない場違いな設定をすると、帯域制限が掛かったような強烈な性能低下に陥る場合がある（経験済）。自分の設定内容を振り返れない人や、エスパーでないと理解できない質問（笑）をサポートに投げる自称中級者には不向き。
★手厚いサポートが必要な人はNECがオススメ
サポートが無いと不安な人は、顧客サポートにコストが掛かっているNECがオススメ。APN設定のプリセットなんて、海外ではウザイだけだからいらねーよ…と文句を言うタイプの人（＝俺）には不向き（笑）。
