L7型 SUZUKI BURGMAN 200 に思う燃料消費率WMTCモード値の奇妙さ
スズキバーグマン200の2017年型モデル(L7型)が発表された。ABSが標準装備だったら悔しいな…と思いながらBikeBrosの紹介記事を読む。…あれ?
2017年型(L7) | 2016年型(L6) | |
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装備重量 | 163kg | 161kg |
最高出力 | 13kW〈18PS〉/ 8,000rpm | 14kW〈19PS〉/ 8,000rpm |
最大トルク | 16N・m〈1.6kgf・m〉/ 6,000rpm | 17N・m〈1.7kgf・m〉/ 6,000rpm |
燃料消費率(定地燃費値) | 36.0km/L(60km/h)2名乗車時 | 41.0km/L(60km/h)2名乗車時 |
燃料消費率(WMTCモード値) | 30.3km/L(クラス2、サブクラス2-2)1名乗車時 | 30.1km/L(クラス2、サブクラス2-2)1名乗車時 |
装備重量が2kg重たくなり、最大出力と最大トルクと定地燃費値が下がっていた。平成28年排出ガス規制が原因と思われる。地球環境の事を言われると返す言葉が無いが、非常に厳しい。
根拠の無い推測だが、排出ガス規制に対応できる重たい触媒に替えて、糞詰まりになって出力を落とした…そんな印象を受ける。それなのにWMTCモード値の燃費だけが向上している…のには理由があった。
二輪車の燃費『WMTCモード値』 - 日本自動車工業会
http://www.jama.or.jp/motorcycle/WMTC/WMTC.pdf
面倒くさいのでテキスト起こしせずに、PDFから計算式を画像で抜き出した。結論から書くとWMTCモード値は、排出ガスの有害物質の排出量が減ると燃費が良くなる計算式。
二輪自動車等の排出ガス測定方法(WMTC)を導入しました - 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/common/000126909.pdf
資料の「運転スケジュール」を見ていると、排出ガス低減と燃費改善を目的にアイドリングストップ機能を搭載した小排気量バイクが増えそうな気がする。しばらくは排ガス規制の影響で絶版になったり、スペックダウンを強いられるバイクが増えそう。。。
市場在庫があるうちにL6型を買っておけ!…とだけ忠告したい。